プロ野球・ドラフト会議で7球団競合の末に清宮幸太郎(東京・早稲田実)の交渉権を獲得した日本ハムは27日、栗山英樹監督らが東京都国分寺市の同校を訪れ、1位指名のあいさつをした。約40分間の会談では球団の新球場構想について、清宮が質問することもあったという。
あいさつの手土産は「交渉権確定」のくじと、「共に天下を 夢は正夢」と栗山監督が書き添えたドラフト会議への入場パス。それに柿だ。担当の岩舘学スカウトが清宮の大好物とリサーチしていて、高島屋で買い求めた。
■「ベーブ・ルースってあんな感じだったのかな」
清宮自身は学校側の方針で報道対応はしなかったが、約40分間の会談を終えた栗山監督は「ベーブ・ルースって、あんな感じだったのかな」と満面の笑み。「天真爛漫(らん・まん)で、野球を愛しているのが伝わってきた。雰囲気ある。人を引きつける魅力が」と楽しそうに振り返った。
会談では3年後に迫る東京五輪の話題も。栗山監督は「こっちの責任として、そこで(打線の)真ん中で打ってるんだという道筋はある。選ばれる選ばれないじゃなくて、そこまで何とか、っていろんなことを考える」。入団交渉はこれからだが、夢はふくらむ。
清宮に関しては、プロ志望届を出した後に各球団との面談があった。実施しなかったのは広島と日本ハムだけだった。その理由について、大渕隆スカウト部長は「戦略面はあるが、特に必要性を感じなった。もともとの信頼関係もある。例えば、早実の和泉実監督は早大野球部の先輩。普段から、うちがどんなことをやっているかは自然な会話のなかで伝わっている」
■父親とも親交が
栗山監督もスポーツキャスター時代に清宮の父親でラグビー指導者の克幸氏(ヤマハ発動機監督)を取材したことがあり、今も親交がある。「早稲田大を立て直して、サントリーの監督だったころにいろんな話をした。ワールドカップもサントリーの合宿所で夜中に一緒に見たし。俺は、尊敬しているから」と栗山監督。長年にわたるつきあいの深さも、縁を引き寄せた。(山下弘展)
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