2018年4月4日水曜日

エンゼルス大谷 あいさつ代わりの1発に地元熱狂

 日本ハム時代と同じ登場曲に乗って、大谷は「いつも通りのリズム」で本拠地での初打席に向かった。拍手と歓声で迎え入れてくれた地元ファンへのあいさつに贈った一打は、高々と右中間へと打ち上げる3ラン。鮮烈なデビューで球場を熱狂の渦へと導いた。

インディアンス戦の1回、メジャー初本塁打となる3ランを放つエンゼルス・大谷(3日、アナハイム)=共同

インディアンス戦の1回、メジャー初本塁打となる3ランを放つエンゼルス・大谷(3日、アナハイム)=共同

 初回2死二、三塁、内角のカットボールに注意しながらカーブを振り抜いた。その2球前に同じ球が暴投になって勝ち越していただけに「おかげで甘く入ってきてくれた。気持ちよかった」と大谷。2年連続2桁勝利の右腕、トムリンの戦意をそぐ1発になった。

 ダイヤモンドを回ってベンチに戻ったとき、最初はチームメートからそっぽを向かれ、試合後のヒーローインタビューでは氷水を頭からかけられた。どちらもメジャー流の“祝福”の儀式。「氷水はテレビで見たことがあった。すごいうれしかった」。スタンディングオベーションで沸きに沸いた球場の雰囲気も「最高でした」と存分に堪能した。

 開幕から1週間で初安打、初勝利、初本塁打と次々かなえ、生みの苦しみとは無縁だった。打者から投手へ、そしてまた打者へ。一連のサイクルは日本ハム時代から頭と体に刷り込まれている。ブルペンで投げ込む球数や、短い距離から投げられるボールをテンポよく打つ打撃練習は日本と違っても、さしたる違和感はない。「ピッチングを含めてゲームに出場する間隔が僕のリズム。今に始まったことではない」

 三、八回の打席でもヒットを放ち、計3安打と躍動した。開幕直前に変更した右足を上げない打撃フォームも、「スタイル的には大きく変わっていないが、ボールを長く見られている」と手応えを感じている。投打の調整で時間的な制約がある中でも独特の投げ方をする投手を打つために映像で分析し、実際に打席に立ってイメージとの誤差を埋めていく。その作業と周到な準備が大谷の打撃を支えている。

 投打の二刀流に挑戦するだけでも注目を浴びているのに、開幕直後からこの活躍。底知れぬ才能を持つ23歳がどこまで数字を伸ばしていくのか、楽しみでならない。(アナハイム=渡辺岳史)

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