【オークランド(米カリフォルニア州)=小谷真弥、金岡美佐】エンゼルスの大谷翔平投手(23)が1日(日本時間2日)、先発でメジャー初登板を果たし、初勝利を挙げた。敵地・アスレチックス戦で6回3安打3失点。日本人メジャーで初めて最速160キロをマークし、決め球のスプリットも効果的に決まり6三振を奪った。開幕戦に野手で先発出場し、開幕10試合以内に投手でも先発登板したのは1919年のベーブ・ルース以来99年ぶり。メジャー二刀流が本格的にスタートを切った。
右拳を強く握った。大谷は打球の行方を確認することなく、自信に満ちた表情でベンチへ歩き出した。1点リードの6回2死。4番のK・デービスを3球続けたスプリットで遊飛に仕留め、エ軍ファンからスタンディング・オベーションで迎えられた。日本人投手では2016年のドジャース・前田以来となるメジャー初先発初勝利をつかみ取った。
「ただただ楽しく。楽しんでマウンドで投げられた。初めて野球をする時の気持ちでマウンドに向かえた。そっちの方(楽しさ)が緊張感を上回った。ただ、勝ちたいなと」
先制直後の2回に7番・チャプマンから左中間に逆転3ランを被弾。メジャーの洗礼を浴びたが、ソーシア監督から「ここから抑えれば何も問題ない」と声を掛けられ、切り替えた。剛速球と投球の「ポイント」に挙げたスプリットで攻める。初回2死、オルソンへの初球は99・6マイル(約160・3キロ)。日本人メジャーで初めて大台に乗せた。乾燥したキャンプ地のアリゾナに比べ、この日のオークランドは湿度68%。滑りやすいメジャー球を攻略し、6三振のうち5つをスプリットで奪った。
「全体的に良かった。(捕手の)マルドナド選手は1球もそらさずに丁寧に捕球してくれた。(逆転後に)切り替えるきっかけになった」
イニング間の調整にも気を使い、ベンチ裏のない敵地で手のひらサイズの重いトレーニングボール、タオルでシャドーピッチング。ウォームアップでも球を握り続けた。2日前のブルペンでは動画で撮影しつつ踏み出す左足を確認。キャンプは実戦5試合19失点で、米メディアから「開幕マイナー」を進言する声も出たが、批判されても屈しない信念で勝利をつかんだ。
「抑えた方が心地いいけど、何が原因かを消化していればいい。この先のシーズンで思うようにいかないことはある。何が悪かったかを自分で分かっていれば次につながる」
記念球は初安打と同じように、観戦した両親へ贈るという。かつて「神様みたいな存在」と言ったベーブ・ルース以来のメジャー二刀流へ。日本ハムで2度達成した同一シーズンの「2ケタ勝利&本塁打」はメジャーでは1918年、そのルースが最後。達成すれば100年ぶりとなるが、その挑戦は始まったばかりだ。
「『ここまで来たんだ』というより『始まったな』というのが強い。次回に向けて、しっかり取り組みたい」(小谷 真弥)
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