ボクシング元世界3階級制覇王者で、1月に現役復帰の意向を表明した亀田興毅氏(31)が3月31日、インターネットテレビ局AbemaTVの番組で対戦相手が元世界王者ポンサクレック・ウォンジョンカム氏(40=タイ)であることを発表した。10年に世界戦を闘い、亀田興氏が判定でプロ初黒星を喫した因縁がある。5月5日に東京・後楽園ホールで行われる予定で、復帰は1試合限定。亀田興氏の階級はバンタム級(リミット53・5キロ)となる。
亀田興氏は13年12月に弟大毅氏の世界戦で混乱を招いたとして日本ボクシングコミッション(JBC)から処分を受け、国内で試合が出来なくなり15年10月に米国でWBAスーパーフライ級王者河野公平に判定負けして引退したため、国内でキャリアを終わらせたい意思があった。その上でポンサクレック氏について「自分が初めて負けた相手。負けるってこんな大きいものだったんだ。あそこだけ引退しても残ってる。完全なるKOをする」と語った。
ポンサクレック氏は01年にWBC世界フライ級王座を獲得し、07年7月に内藤大助に敗れるまで同級史上最多17度の防衛に成功。09年に暫定王者となり正規王者の亀田興氏との統一戦に勝った。14年11月に引退していたが、この日、中継で出演。現役時代同様、引き締まった表情で「一生懸命、練習してきている。もう1回、チャンスを与えるつもり。絶対負ける気はしない」と挑発した。
◆亀田対ポンサクレックVTR 10年3月27日にWBC世界フライ級王者の亀田は同級暫定王者のポンサクレックと有明コロシアムで統一戦に臨んだ。左ストレートを序盤から浴び、5回には偶然のバッティングで右まぶたをカット。7回には左ストレートを当てたが0-2の判定で敗れた。試合後、判定に不服の父史郎氏がJBC役員をどう喝。その後、セコンドライセンス返上を申し出てライセンス取り消し処分を受け、日本ボクシング界から事実上の永久追放となった。

0 件のコメント:
コメントを投稿