2018年5月24日木曜日

日大「内部崩壊」 父母会などから批判続出

多くの記者やカメラマンが集まる中、記者会見に臨む日本大学アメリカンフットボール部の内田正人前監督(右手前)と井上奨元コーチ=東京都千代田区で2018年5月23日午後9時、丸山博撮影

「宮川君の方が正しい」

 日本大アメリカンフットボール部の選手による悪質なタックルを巡る対応は学内からも批判の声が上がるようになった。3年生の宮川泰介選手(20)への反則指示を否定し続ける内田正人前監督(62)や井上奨元コーチ(29)に対し、選手の父母会や教職員組合からも批判が続出して「内部崩壊」が始まっている。【小林悠太、円谷美晶、田中将隆】

 日大アメフット部の父母会は24日夜、東京都内で非公開で総会を開き、対応を協議した。今回の問題では、関西学院大の選手にタックルをして負傷させた日大の選手が22日に記者会見する異例の事態に発展。選手は謝罪したうえで「私の独断ではない」として、背景には内田前監督や井上元コーチの指示があったと説明した。しかし、23日に会見した内田前監督らはあいまいな回答に終始した。

『内田派閥』は排除しないと

 父母会に出席した選手の父親は「(内田前監督らの)会見を見た息子は『宮川君の方が正しい。チームの指示、監督の指示だったよ』と言っていました」と明かした。今後の部活動への不安も口にし、「『内田派閥』は排除しないと」と指導体制の一新を求めた。タックルをした選手は24日、代理人の弁護士を通じて「22日の記者会見で、私が覚えている事実は全てお話ししましたので、これ以上お話しすることはありません」とコメントした。

 また、日大教職員組合は24日、声明を発表した。23日の会見内容に言及し、「大学側の不誠実さを広く世に知らしめた。信用は地に落ちるばかりであり、大学、付属校の存続にも関わりかねない」などと批判。日大本部に対し、問題の徹底究明などを求めた。

 波紋はプロ野球にも広がった。日大側からの申し入れを受け、DeNAは横浜スタジアムのダッグアウトにあった「スポーツ日大」の広告にカバーをかけた。楽天の本拠地の楽天生命パーク(仙台市)も広告デザインなどを見直すという。

 負傷した関学大選手の父、奥野康俊さん(52)は24日、自身のフェイスブックに「前監督は一切の関与を否定。(タックルした)選手がかわいそうでなりません。ひどすぎます」と投稿。さらに「指導者2人に対して体の震えが止まらない」と、2人への厳重処分の請願を呼び掛けた。

 関学大は24日、日大から2回目の回答書を受け取ったと発表した。関学大によると、同日午後に日大アメフット部のコーチが兵庫県西宮市内に持参した。内容は明らかにしておらず、26日に鳥内秀晃監督と小野宏ディレクターが奥野さんとともに記者会見し、対応を説明する。

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