平昌五輪のフィギュア男子金メダリストの羽生結弦(ANA)は27日午前9時半に東京・赤坂のミッドタウンで行われる日本選手団解団式にのぞみ、その後のイベントに参加した。さらに文科省へ移動。選手団報告会で林文科相に金メダルを見せるなどした。
午後には日本外国特派員協会(東京都千代田区)で会見し、外国人記者の質問に答えた。
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羽生は紺のスーツにネクタイ姿で首に金メダルを掲げて登壇。羽生が数カ月前に右足首の靱帯(じんたい)を損傷し、五輪までの全試合をキャンセルして挑んだことについて、記者から「多くの障害やケガがあったが、どうしたら(競技が)継続できるのか」と質問されると、羽生は「僕はケガや病気が多い選手。小さい頃からオリンピックでメダルを取ることが夢だったし、この年齢でこのときのオリンピックで金メダルを取りたいという気持ちがずっとあったので、その気持ちに押してもらいながら頑張ってきた」と心境を語った。
けがについては「20~30%ほどしか痛みは落ちていない」と明かし、「最終的に痛み止めと一緒だったが金メダルを取ることができた」とサポートメンバーに感謝した。
会見では、羽生が質問に英語で答える場面もあった。
日本記者クラブに移動
日本外国特派員協会に続いて、日本記者クラブに移動して会見、「孤独との闘い」について聞かれた羽生は、「前はすごく孤独で『誰も分かんないんだろうな、この気持ち』と思いながら(スケートを)やっていた。前回のオリンピックが終わって、人に祝福されればされるほど、自分の気持ちってどこにあるんだろう、と思っていました。周りが幸せになりすぎていて、『僕の幸せは何なんだろう』って。僕が頑張ってきたものって自分に還元されているのかなって」と、胸の内を吐露した。
周囲の反応に対する受け止め方に変化はあったかと問われると、「嫌なことを受け止めたりとかネガティブに受け止めたことはたくさんあった。今の方が多いかもしれない。何より自信になっているのは、自分がなりたい、と夢に見ていた人が認めてくれて『彼が本当のチャンピオンだ』と言ってくれること」と冷静に答えた。
プライベートについて将来、家族を持ちたいかと聞かれると、苦笑しながら「応援してくれるファンの方がいて、ファンじゃない方も今回すごく応援してくれて、家族を持ったら『裏切られた!』って言われるかもしれない」と答え、会場は笑いの渦に包まれた。
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