
平昌五輪カーリング女子準決勝、日本(LS北見)―韓国戦を東大カーリングサークルが母体の「チーム東京」のメンバーがリアルタイム解説中です。藤沢五月(26)らLS北見の5人を知り尽くす頭脳集団による深い話をお楽しみください。質問も募集しています。ツイッターでハッシュタグ「#東大カーリング」をつけてつぶやいてください。
読者から質問
「第1エンドの先攻・後攻はどのように決まりましたか?一般的に第1エンドで先攻または後攻、どちらかを選ぶことが有利ということはありますか?」
チーム東京の岩永直樹が答えます。「第1エンドの先攻後攻は、1次リーグの成績で決まります。1次リーグ1位と日本(4位)より上位で通過した韓国が自動的に有利な後攻に。もちろん後攻の方が有利です。そのエンドの最後に石を投げられるから。しかも第1エンドで複数点を取ると、試合の立ち上がりを優位に進めることができる」
さらに質問をいただきました。「今回のオリンピックで、解説の方がよく『ウエイト』という言葉を使われていますが、どういう意味なのでしょうか?」
チーム東京の橋本祥太朗が答えます。「石が滑る速さのことです。ウエイトが強いとかウエイトが弱いとか言います。ウエイトが強いと石は速く進み、ウエイトが弱いと遅く進みます」
《第1エンド》
日本はいきなり3失点。チーム東京の岩永直樹(33)と、橋本祥太朗(30)は「ちなみちゃん(サード吉田知那美)のところで、リスクを取って石を置きにいくショットを選択した。ほぼ狙ったところにいったけど、直後に投げた韓国のサードにうまい崩し方をされた」と分析。
「さっちゃん(スキップ藤沢五月)のラストショットで何とか3点に抑えられた。4点取られてもおかしくなかった。3点で良かったと思うしかない」「第1エンドからいきなり突っ張りすぎた(攻めにいきすぎた)。ちょっと準決勝の雰囲気に飲まれているかもしれない」
「韓国は強敵」
チーム東京の岩永直樹(33)と、橋本祥太朗(30)は「韓国は国を挙げて、このチームでずっと練習してきた。フィフス(補欠)を含む5人全員が同じような投げ方をしている。デリバリー(投げ)の技術に癖がないから、難しい氷でもショットがばらつきにくい」。
1次リーグの韓国のショット成功率は79%と高い。投げ方が全員バラバラだと、氷を読みきれずに修正したい時、一人一人が修正しないといけないが、全員が同じ投げ方だと修正も一通りで済む。「韓国にはそういう強さがある」
一方の日本は1次リーグのショット成功率は75%。10チーム中9位だった。それでも、勝ちを拾ってきた。「調子の悪いときは無難にいく。そして調子がいいときに畳みかける。スキップのさっちゃん(藤沢五月)を中心にチームとして勝負どころをうまく見極め、大事なところで決められている証拠だ」と話す。
地の利ならぬ「氷の利」は?
韓国は1次リーグを8勝1敗の1位で通過。唯一、日本戦で敗れたものの、今大会は絶好調だ。
開催国の韓国チームに「地の利」ならぬ「氷の利」はあるのか。
慣れた会場で出来るのは確かに有利だ。日本でもLS北見などが本拠を置く「北海道・常呂」、SC軽井沢クラブや中部電力が活動する「長野・軽井沢」の2大会場のどちらで主要大会を開催するのか、議論になることがある。
だが、カーリングは「氷を読む(アイスリーディング)」という言葉がある通り、試合ごとに氷の表面の状態は異なる。
カーリングの試合前には、じょうろのようなものを使って水をまく。それが固まるとペブルとよばれるブツブツが出来る。その状態によって、ストーンの滑りや曲がりが異なる。
水をまく役割を担う人は「アイスメーカー」と呼ばれる。準決勝ではカナダ人のアイスメーカーが氷をつくるという。その意味では、韓国に氷の利があるとは言えない。
日韓どちらが先に「ブツブツ」を読み切るかが、試合のカギを握る。(構成・平井隆介)
Read Again https://www.asahi.com/articles/ASL2Q4RXQL2QUTQP00W.html
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