2017年9月29日金曜日

憧れミスターと同じ日に掛布2軍監督幕引き 泥と汗にまみれ…ありがとう!

 それはまったくの“偶然の一致”だったのか? だけど人の絆というものは、そんなそっけないものと思いたくない。

 テストを受けて「まぁとっておくか…という程度」(当時のスカウト河西俊雄渉外課長)の習志野高・掛布雅之の入団発表は、球団事務所で行われた。記者からの質問は「珍しい名前だね…」と、それだけ…。

 つまり“その程度の期待値”だった。しかし、もらった背番号は「31」である。掛布は「尊敬する長嶋さんの3番と、あこがれの王さんの1番だ!」と目を輝かせた。

 以来、故郷の千葉の大先輩として彼はどこで何度聞かれても「長嶋さんが目標」と言い続けた。

 それが土砂降りの雨の日でも虎風荘の屋上でバットスイングを休まなかった最大の理由だ。

 甲子園球場の左翼後方にあった旧虎風荘の4階「406号室」の壁にはMR・GIANTS長嶋茂雄の大きな写真がズッと飾られていた。

 その長嶋茂雄が巨人監督として1993年に球界再興の“救世主”として再登場して優勝3度。今度はサワヤカな笑顔で「チーム改革には若返りが必要です」と突然の退任表明をしたのは2001年の“9月28日”のことだった。65歳。そして原辰徳にバトンタッチした。

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