2017年9月30日土曜日

ライコネンが僚友を抑えてトップタイム

© Manuel Goria/Sutton Images

30日(土)、セパン・インターナショナル・サーキットで2017年FIA F1世界選手権第15戦マレーシアGP土曜フリー走行が実施され、フェラーリのキミ・ライコネンが最速タイムを刻んだ。

グランプリ初日は最初のフリー走行が雨天の影響で60分に短縮され、後半のセッションでは終盤に排水溝カバーが外れた影響でハースF1のロマン・グロージャンがクラッシュを喫し、赤旗が振られたまま終了となり、各チームとも十分な走行時間を得られなかった。ウエット路面ではレッドブルが速さを示すも、ドライコンディションに恵まれたフリー走行2回目はフェラーリ勢が好ペースを発揮して1-2を達成している。

各グランプリに3種類のドライタイヤを用意するピレリはミディアム、ソフト、スーパーソフトのコンパウンドを持ち込み、チームはドライバーに供給される全13セットのうち10セットを自由に選んでいる。

セパン上空は雲が多いものの、ところどころ青空も見え、気温31度、路面温度43度、湿度58%のドライコンディションで最後のフリー走行がスタートすると、ザウバー勢を先頭に各車がコースに向かう。ハースF1のグロージャンも修復されたマシンに乗り込んでインストレーションラップを走っている。

ソフトタイヤを履いてシステムチェックから直接プログラムに取りかかったトロ・ロッソのピエール・ガスリーが1分37秒台のタイムを刻んだ後、ライコネンが1分32秒台に入れた。ライコネンをはじめ、メルセデスやレッドブルら上位チームの面々はスーパーソフトタイヤを評価している。

全車のタイムが出揃った時点でトップに立っていたのは1分32秒539を刻んだメルセデスのルイス・ハミルトン。ライコネンが0.126秒差で2番手に続き、セバスチャン・ベッテルは相棒と100分の数秒差ながら3番手だった。初日はセッティングを決めきれず、パフォーマンスを見いだせていなかったメルセデスだが、まだ完璧とは言えないまでも多少なりと改善できているようだ。

セッション後半に入り、各車が新しいタイヤセットでクイックラップを走ると、ライコネンが1分31秒台に乗せてタイムシート最上位に浮上し、ベッテルが0.162秒差で2番手に上がる。レッドブルのダニエル・リカルドが3番手につけ、メルセデスはボッタスとハミルトンが4番手と5番手に並んだ。

ダニール・クビアトに代わってマレーシアGPでトロ・ロッソのレースドライバーに指名されたガスリーはミディアムとソフトのタイヤセットで周回を重ね、レースを想定した作業に専念。大きなトラブルなく45分間で19周を走り込んでいる。他に、ルノーの2台がソフトタイヤの評価に集中しており、終盤までスーパーソフトを使っていない。

上位勢で唯一、2セット目のスーパーソフト投入を終盤まで遅らせたフェルスタッペンは2回目のクイックラップに臨もうと加速した最終コーナーで、後続のジョリオン・パーマー(ルノー)がインサイドに突っ込み、フェルスタッペンの左リアホイールとパーマーのフロントウイングが接触。スピンを喫したフェルスタッペンは少し逆走する形でピットに戻ってクイックラップを断念した。パーマーはマシンにダメージを負ったが、もう1周を走ってからピットに引き上げている。

結局、終盤に大きなオーダー変更はなく、1分31秒880を刻んだライコネンがトップで最後のフリー走行を締めくくった。0.162秒差でベッテルが2番手に続き、3番手はリカルドだった。ボッタスとハミルトンがトップ5に食い込むも、フェラーリ勢には0.4秒以上のリードを築かれている。

マクラーレンのストフェル・バンドールンは10番手、フェルナンド・アロンソが11番手のタイムを残した。

好調を維持するフェラーリが勢いに乗るのか、メルセデスがどこまでパフォーマンスを巻き返せるのか注目の予選は日本時間18時からスタートする予定だ。

© ESPN Sports Media Ltd.

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