2017年9月29日金曜日

CS決定!福留から11点大勝 29日引き分け以上で「しっかり」2位確保を

<D・神>6回無死二、三塁、福留は左越えに2点二塁打を放つ。投手・三嶋
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 阪神は28日のDeNA戦(横浜)に11―2で大勝し、2年ぶりのクライマックス・シリーズ(CS)進出を決めた。主将で4番の福留孝介外野手(40)が3回の先制打を含む2打数2安打4打点。先発全員の16安打による11得点の猛攻をけん引した。29日の同戦に引き分け以上で2位が確定し、CSファーストステージを本拠地・甲子園球場で迎えることができる。

 まさに千両役者だ。2年ぶりのCS進出を決めた一戦。先制打、そして、決勝打になった2点適時打が鮮やかに三遊間を破ると、福留は一塁ベース上でポンと両手を叩いた。

 「能見がヒットで出たり、みんながつないでくれたんでね。先に点を取れて良かった」

 3回1死から能見の左前打が突破口になった。俊介の左前打などで2死満塁。井納の外角直球を打ち返し、4番打者として好機に応えた。続く中谷の左中間二塁打では一塁から激走して生還。打って、走って40歳とは思えない躍動で一挙5得点の集中攻撃をけん引した。

 同じDeNAと本拠地で戦った24、25日には屈辱的な2試合連続の零敗。主将、打線の軸としての責任を満身で受け止めていた。ようやく「0行進」が終わり、劣勢から4―4の引き分けへ持ち込んだ前夜は帰りのバスへ向かう前のわずかな時間にロッカー室で若手を集めて口を開いた。

 「まだまだ攻撃で重苦しい雰囲気がある。みんなでしっかりやっていこう」

 言葉だけでなく、自ら先制適時打で手本を示した。8―0だった6回の無死二、三塁では左翼フェンス直撃の2点二塁打。優勢でも攻撃の手を緩めず、活気づけた。2打数2安打2四球4打点の大暴れだった4番に引っ張られた打線は今季最多に並ぶ16安打で11得点。「昨日、何とか粘って引き分けられた。それが今日につながったと思う」。主将の引き締めが今季2度目の先発全員安打という活況を呼んだ。

 CS進出が決まり、2位確定も目前になっても酸いも甘いも知り尽くすベテランの表情は変わらない。「まだまだここで緩めるんじゃなくて、しっかり2位というのを決めて、これまで通りやっていかないといけない。(自分の)状態うんぬんじゃなく、チームが勝つことができればそれでいい」。広島への逆襲を期すCS。その先には日本シリーズもある。頼れる主将が引っ張る猛虎の戦いはまだまだ終わらない。(山添 晴治)

 ≪2年ぶり7度目のCS進出≫阪神が2年ぶり7度目のCS進出が決定。残り5試合に全敗しても、最終勝率で巨人、中日、ヤクルトの3チームを上回り、シーズン3位以上が確定したため。29日のDeNA戦で引き分け以上ならシーズン2位も確定する。

 ≪16安打は今季最多タイ≫阪神のゲーム16安打は今季3月31日広島との開幕戦、7月6日DeNA戦に続く3度目の最多タイ。先発全員安打は8月11日のDeNA戦以来今季2度目。DeNA戦は3試合とも横浜スタジアムで記録している。

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