試合に勝利し選手らに水をかけられるハリルホジッチ監督=埼玉スタジアム(撮影・蔵賢斗)【拡大】
サッカー・ロシアW杯アジア最終予選B組(31日、日本2-0豪州、埼玉)日本が6大会連続6度目の本大会出場を決めた。前半41分にFW浅野拓磨(22)=シュツットガルト=が先制点を挙げると、後半37分にはMF井手口陽介(21)=G大阪=が追加点を奪い、強敵・豪州に快勝した。
試合後、ハリルホジッチ監督は「これは日本の国民の勝利でした。みなさんには我々のチーム、選手を応援をしていただいた。みなさんは素晴らしいサポーター、本当に誇りに思います」と興奮気味に胸を張った。
振り返るとやはり簡単にはいかない、とにかく苦しいW杯アジア予選だった。
序盤は勝ち点を積み上げることができなかった。転機になったのは、昨年10月のイラク戦(埼玉ス)だろう。後半ロスタイムに山口のゴールで辛勝。最後まであきらめずに戦い抜いた結果、苦しみながらも勝ち点3を奪い取り、チームを軌道に乗せた。
一方で、本大会出場を決めることになったこの豪州戦前には、結果次第で指揮官更迭もあり得るという見方が流れた。開けてみると、W杯予選で過去1度も勝利したことがなかった(0勝2分け5敗)相手から、大一番で白星を挙げる“快挙”をやってのけた。
この試合では、先発に浅野と乾、さらには若い井手口を大胆に起用。ベテランの本田、香川を封印しての勝利だった。厳しい評価やバッシングを受けながらも、指揮官は最後にしっかりと結果を出した。
嫌なデータも吹き飛ばした。過去のW杯アジア予選(開催国で予選免除となった2002年大会を除く)で初戦を落とした場合、すべて予選で敗退していた。そして、昨年9月のUAEとの初戦(埼玉ス)で、まさかの1-2の敗戦。いきなり暗雲が垂れ込めたかと思われたが、その後は1度も敗れることなく、ホームで全勝。アウェーでも2勝2分けで跳ね返した。
ロシア行きの切符を手にし、今後はさらなるチームの熟成、新戦力の発掘が急務となりそうだ。
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