2017年9月24日日曜日

山県、9秒台へ手応え 「プライドある」桐生に挑戦状

 山県のゴールタイムの速報表示は「10秒01」。そこから正式タイムが出るまでに2分ほどかかった。もしや桐生祥秀に続く日本勢2人目の9秒台達成か。誰もが固唾をのんで見守る中、「10秒00」の正式タイムに場内は歓声とため息が交錯した。

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 日本歴代2位タイの10秒00で男子100メートルを制し、ポーズをとる山県亮太=ヤンマースタジアム長居

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 この日は予選、準決勝を含め3本走ったが「共通して良かったのは中盤の加速」。スタートしてから上体を起こすまでが「早すぎた」準決勝の反省を生かし、好材料をそろえて日本歴代2位タイの好記録につなげた。

 長居は因縁のある場所だ。昨年のこの大会で10秒03と当時の自己ベストを出したが、今年の日本選手権は右足首痛が響き6位。世界選手権の代表から漏れた。その世界選手権400メートルリレーで仲間が銅メダルに輝いたことに複雑な思いを抱いた中、今月9日に桐生が日本初の9秒台をマーク。山県の失意は増した。

 復調のヒントは8月の中国五県対抗選手権にあった。100メートルとともに出た200メートルで「体の使い方が違うのでは」と感じ、「重心の乗り方が上手」というリオデジャネイロ五輪銅メダルのデグラッセ(カナダ)を参考にフォームを見直した。

 10秒の壁は突破できなかったものの「自己ベストが出せた喜びは強い」と山県。逃した魚は大きいと感じないのは、9秒台突入へ確かな手応えを得たからにほかならない。「僕にもプライドがありますから。日本のスプリント界をけん引していける存在になりたい」。敢然と桐生に挑戦状をたたきつけた。(合六謙二)

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